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職務経歴書の実例2

ポイントのないゼネラリスト

次は、自分のセールスポイントをうまく把握しきれなかった井上さん(仮称、当時41歳)の職務経歴書の例です。



井上さんの場合は、所属は一貫して試験課に属していますが、一つの業務を専門的に担当するのではなく、品質管理から始めて工程管理、コスト削減、技術教育、そして課内の統括管理に至るゼネラリストをめざしたキャリアが積み上げられた、いわゆる「キャリア組」の経歴を持っています。

確かに、経歴書には経験したキャリアが逐一書き込まれているのですが、どんな能力があって、何がセールスポイントなのかがはっきりしません。

ビジネスマンとしての能力を問われたときに、何が得意で、どんな会社で通用するのかが自分ではよくわからないというものです。

こうした傾向は、大手企業でゼネラリストとしてキャリア形成をしてきた人たちに共通する、転職の際の大きな悩みにもなっています。

中高年にさしかかれば、キャリアは豊富になり、それを単に並べていくとメリハリのない冗長なものになりがちで、頼まれてもいないのに読まされる立場からすれば戸惑うばかりです。

セールスポイント部分をハイライトし、残りはコンパクトにまとめてしまうのが、こうした場合の重要な決め手になります。

では、井上さんの経歴のハイライト部分はどこにあるのでしょうか。

客観的にながめれば、井上さんの場合なら誰の目にも、他に先駆けて取り組み、実績でも「処理量で5.2倍、粗利で6倍」「以後の事業基盤をつくった」産廃処理事業の立上げに行き着くでしょう。

資源のリサイクルや環境保全に注目が注がれていた時期でもあり、今後も不可欠な事業として存続していくことは確実ですから、産廃事業を手がけようとしている企業は潜在的にかなりあります。

そこで、産廃事業の立上げをセールスポイントにする戦略に基いて、職務経歴書も作り直すことにしました。

志望動機、転職理由の書き方

自己開拓転職では人材募集をしていない企業にアプローチしますから、「募集もしていないのになぜうちの会社に…」という疑問に答えるためにも、志望動機転職理由ははっきり書いておくべきでしょう。

井上さんの場合は在職中でしたから、転職理由を欠いた場合につまらぬ憶測を招く恐れもありました。

会社がリストラに取り組んでいるので、志望理由とあわせて「これを機会に新天地で自分の能力を発揮したい」と言えば、職務経歴書のストーリーのまとめとしては申し分ありません。

井上さんはこの職務経歴書を使ってある会社に自分を売りこみましたが、結局転職はしませんでした。

アプローチをかけた際に、相手方の会社の社長さんが海外出張中で、帰国後に採用を検討する予定が組まれていましたが、その間に勤めていた会社のほうから関連会社への出向の内示が出てしまったからです。

井上さんの在籍していた会社は、一定の年齢に達すると2年ごとに関連会社に出向することが慣例となっているということでした。

出向先で退職となると、何かと面倒が予想されるため、売込み先にその旨を伝えて転職を撤回し、次の出向の際に早めに転職活動に入るべきと判断したのです。

廃棄物処理事業のマーケットは将来とも活性化が予想される一方、年齢的にもまだ最後のチャンスというわけでもないので、懸命な判断だったといえるでしょう。

自己開拓転職のノウハウを身につけ、自信の裏づけができたからこそ、義理を欠いてまで焦って転職する必要はないとの判断がはたらいたのです。

セールスポイントを明確にして、しっかりした戦略で再就職に取り組めば、自らのイニシアチブでことを運べるという良き例となりました。


ゼネラリストの職務経歴書(添削前)

職務経歴書
氏 名: 井上○○ 印 (昭和××年×月××日生)41歳
住 所: ○○県○○市○○町××   電話000-000-0000
家族状況: 妻(××歳)、長男(×歳)の3人家族
最終学歴: ○○大学理工学部応用化学科卒
1. 職 歴
1985年4月 ○○株式会社入社 ○○部配属
事業所業種:セメントおよび石灰製品製造
   規模:従業員 182名(2005年現在)
      出荷額 セメント200億円、石灰製品40億円
1988年4月 同 所 研究室
1992年4月 同 所 試験課試験係
1994年4月 同 所 試験係長(部下8名)
2001年4月 同 所 試験課長(部下17名)
現在に至る
2. 職務内容と主な業績
1985〜88年 ○○○○試験課および生産課に所属し業務実習
88〜92年 ○○○○研究室セラミックス研究開発チームに所属し、新規事業のセラミックス新製品開発に従事
92〜2004年 ○○○○試験課に所属し、セメント製造工程の品質管理、コスト低減、技術教育に従事するとともに課内業務を統括管理。その間、以下の事業立上げに従事。
 @業務改善
各種の燃料炭、副燃料、原料の選定導入により製造コスト低減を進めた。その一部である「ボタ直接燃焼技術の開発」成果を報告し、財団法人○○○○から奨励賞を受賞。
中間品への自動分析機器の開発導入により品質管理精度を強化した。
製品粒度特性や作業環境測定(粉塵)など各種データ処理の自動化を推進した。
石灰石鉱区変更による水分変動を推定し、環境設備のアセスメントを実施した。
 A品質向上とユーザーサービス
原料選定によりアルカリ、塩素などの規制対象成分値を管理低減した。
原料選定と工程管理によりセメント凝結時間を適正化した。
セメント色合にかかわる工程因子の解析を行い、色合管理を強化した。
石灰石の磨耗性評価法を確立し、流動床脱硫用石灰石の売込みに成功。
生コン工場などの顧客に対するサービス業務を管理した。
 B新規事業および企画
産業処理施設(中間処理)許可の取得、所内体制構築、東北内産廃排出状況の調査および顧客開拓などにより、産廃処理量を大幅に増やし処理受託収入を増加させ、以後の事業基礎を確立した。(2002年/2004年比 処理量:5.2倍、粗利:6倍)
遊休設備を利用した製品製造の検討(高炉セメント、珪石粉、園芸土など)
 C教育および広報
所内責任者としてQC・改善提案活動推進活性化に従事。また、各種改善手法(PERT・重回帰分析など)の教育を担当。
マレーシアの○○○○○○社の技術者教育および現地調査を担当した。
工場案内パンフレットおよびビデオの製作。
3. 取得資格
熱エネルギー管理士 (86年、97〜2004年専任)
作業環境測定士一種粉塵 (97年、99〜2004年専任)
産廃物処理施設技術管理者 (2004年)
品質管理推進責任者 (2001年)
公害防止管理者水質一種 (92年)
公害防止管理者大気一種 (95年)
公害防止管理者騒音 (97年)
X線作業主任者 (86年)
コンクリート技士 (89年)
危険物取扱者乙種四類 (95年)
4. 貴社を志望する理由
産廃処理事業立上げを通じて身に付けた能力を活かせると考え、志望しました。
・産廃物の処理(再資源化を含む)技術開発および提案型営業
・工場の工程管理、品質管理、環境管理
・QCや業務改善に関する教育
・新規事業の企画調査
などのキャリアが総合的に活かせるものと考えています。
5. 転職を希望するに至った理由
会社がリストラクチャリングに取り組んでおり、これを機会に新天地で自分の能力を発揮したいと思いました。

セールスポイント以外は思い切って削る

井上さん自身も自分のキャリアは1988年以降にあると認識して、@業務改善、A品質向上とユーザーサービス、B新規事業および企画、C教育および広報の4つを取り上げています。

そこで、産廃事業の立上げをハイライトとするストーリーに書き換え、それ以外は簡単にまとめることになりました。

井上さんは自己分析、とキャリア分析をし直してセールスポイントを明確にして、それを具体的に職務経歴書に反映しました。

ハイライトして書き直した部分を再掲してあります。井上さんの能力が相手に十分伝わるように、実績は具体的な数字で表し【実例】も取り入れています。

しばし修正前後を比較すれば、自己開拓転職志向の職務経歴書の特徴を理解いただけると思います。

同時に、それ以外の部分はアピールするほどのキャリアではありませんから、要約して簡潔にまとめています。

ゼネラリストの職務経歴書(添削後「部分」)

@産廃処理事業の立上げ
[開  始]工場のコスト低減および産廃物処理ビジネスの立上げを目的とし2001年から本格的取組みを開始。
[市場調査]自社セメント工場で受入処理可能性がある産廃(汚泥、廃砂、廃樹脂、焼却灰、廃溶媒など)の排出元工場を訪問して、性状・発生量・処理委託先を面談聴取。(鉄鋼、化学、機械、金属、電気、顕在など76工場、180名)
[施設調査]廃棄物処理施設を訪問見学して、処理方法や今後の事業展望を面談調査。(中間処理業者、セメント工場、再生業など16工場、35名)
[体制構築]産廃物処理業許可の取得、担当部署親切と職務分担の決定、受入管理体制の確立などを通じて、処理業務を円滑・安全に進める社内体制を構築。
[施設整備]処理方法を種類別に立案検討した上、処理設備の設計設置を施設化に依頼して処理対象を拡大(廃タイヤ、汚泥、焼却灰、廃樹脂、廃用材など、9設備)。
[連  携]先発処理業者と連携して情報交換を行い、バーターや再委託を積極的に推進(運搬、中間処理、最終処分業、25社、60名)。
[評  価]提示サンプルの分析、処理試験により受入可否を判断し、処理を実施。
以上により、2004年度には1億2千万円の処理委託収入と4800万円の原燃料コスト低減を得、以後の事業基盤をつくった。(2004年/2002年比 処理量5.2倍、粗利:6倍)
【実例】エポキシ樹脂の処理事業について
M工業より「IC封止材のエポキシ樹脂廃材の処分に悩んでいる」との話を聞き、検討に着手。同品には機能上の目的で酸化アンチモンや臭素が数パーセント含まれていて、環境基準対象物質に指定されるとともに環境汚染を惹起することも明らかになったため、その適正処分方法が業界の共通課題となっていた。
検討の結果、アンチモン揮散の危険の高い低温域を経ずに窯内の高温域(1100℃)へ直接投入を行えば、周囲の高活性原料と反応して安定化させられる予想した。実機試験を2回行い、排ガス、集塵機ダスト、中間品の成分分析から系外への飛散逸失は認められず、臭素系ダイオキシンの発生もないことを確認(以後継続して監視中)している。
これらの報告を受けて、M工業はエポキシ樹脂廃材の処理委託を決定した。現在では他社を含め○○地区のIC製造17工場の処分(年間1800トン)を行っている。
A品質向上および業務改善
・原料選定と工程因子の解析管理により、製品品質管理を強化
・各種の燃料炭、副燃料、原料の選定導入により、製造コスト低減を推進。その一部である「ボタ(炭鉱廃棄物)直接燃焼技術の開発」経緯発表により、財団法人○○○○から奨励賞を受賞。
・自動分析器の開発導入とデータ処理の自動化により、省力化を推進
B教 育
・所内責任者としてQC・改善提案活動の推進活性化に従事。
・マレーシア○○○○○○社の技術者教育および現地調査。
C企画その他
・遊休設備を利用した製品製造の検討(高炉セメント、珪石粉、園芸土など)。

産廃処理事業の立上げをセールスポイントにすれば、それに付随する資格の取得も重要になってきます。

産廃処理のプロフェッショナルとしての能力をアピールする有力な要素だからです。

井上さんの職務経歴書ではもともと熱エネルギー管理士を筆頭に、作業環境測定士、廃棄物処理施設技術管理者という順に専門資格から列記されていました。

資格・免許がたくさんある場合は、取得順ではなく、重要度に応じて並べるほうがアピール効果があることは言うまでもありません。

転職戦略の設定次第で、取得資格の並べ方にも工夫が必要になってきます。

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中高年の転職仲介は難しい
潜在ニーズに訴える
正社員と契約社員どっちが得?
自己分析して職務経歴書を書く
自己分析・戦略の構築・人脈の整理
転職の情報をくれそうな人脈
人脈への紹介依頼は文書で
アプローチする会社は10社程度に絞る
アプローチは3つのパターンで
人脈のない場合は社長宛てレター
返事がないときはフォロー
ペンディング状態は自分で意思選択
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最後に
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